会頭所信表明に思う

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全国の青年会議所メンバーが集まって、日本の青年会議所のトップである会頭の話を聞き、この一年の方向性を確認する、それが「京都会議」です。

今回は私と岡田専務、佐々木副委員長、武藤監事の4人で出かけました(途中、野島先輩にもお会いし、京都の「うまいもの」情報を教えていただきました!)。

今をさかのぼること7年前。「修行のために、3年間はノーを言わず何でもやろう」と自分に言い聞かせてJCに入会しました。早速、京都会議に行くことになり、京都会議のなんたるかもまったくわからぬまま、とりあえず新幹線に乗りました。

夜の繁華街を行き交う人々はほとんどスーツを来た集団。どう見てもJCの人でした。タクシーに乗ると、「JCはマナーが悪い。JCなんか京都に来なくていい」と運転手に言われ、ショックを受けました。みんながみんなそういう訳ではない、そう思いながらも、実際にそう感じている地元の人がいるということに何とも言えないばつの悪さを感じました。

その翌日、式典にでるために京都国際会議場へ行くと、ロビーのイスには二日酔いでダウンしているとおぼしきJCメンバーの姿が多数・・・(私自身も飲み過ぎて気持ちが悪かったのですが)。

翌年から私は京都会議には行かないことに決めました(「ノー」って言わないはずだったのに!)。もちろん、すべてのメンバーがそうだったわけではありません。朝早くから一生懸命ゴミ拾いをしたり、笑顔で出迎えて案内してくれるメンバーもたくさん見ました。真剣に会議をしたり、遅くまでフォーラムで勉強しているメンバーもたくさんいました。

でも、ヒナのインプリンティングじゃないですが、入会間もない私には、ネガティブなイメージだけがこびりついてしまい、いつまでも残ってしまったのです。

それから7年。

「理事長」になった以上、会頭の話を生で聞く「義務」があると思い、出かけることにしました。

私は、今までのJC活動の中で、たくさんの「JCのお偉いさん」の話を聞いてきました。「感心」したことは
何度かありますけど、「感動」したことは、申し訳ないんですが一度もありませんでした。自分に酔いしれていたり、上から目線だったり、どこかで聞いたような言葉を借りてきてしゃっべているだけだったり・・・(あれ、私のことか??)。

「安里会頭の話、すごく良かったですよ」・・・浜松の全国大会に出席したメンバーがそんなことを言ってました。私は都合で参加できなかったのですが、そういわれて経歴や会頭所信をみると、なにやら確かに興味深い。私の中にある「会頭」のイメージとはちょっと違う。でも、実際に見るまではわからないぞ・・・と、ちょっと身構えての京都入りだったことを告白します(^^)。疑り深くてスミマセン。

そしてついに安里会頭の話を初めて生で聞くことができました。

いつの間にやら感動して泣きそうになり、グッとこらえていました。(涙を見られるのは恥ずかしい)

そつなく無難にこなすことはできたはず。でも、あの場面で、先輩でもある麻生首相に呼びかけ、歯に衣着せず訴えかけ、そして会場のメンバー全員のエールを集めて贈るなんて!

ひとつひとつの言葉に嘘がないのです。私など「全力でがんばります」なんてついつい言っているけど、本当に本気でそう思って、そう感じて言葉にしているのか?心のどこかに「そう言うものなんだ」「そう言っておけば保険になるんだ」なんていう打算的な思いがないのか?と問われれば、完全に否定できない自分がいます。

でも、安里会頭の言葉は、ぼくとつとして親しみやすいけれど、ひとつひとつの言葉に「自分」が込められていて、ひとつひとつが重く胸にズシッと来るのです。そこには「うまくみせよう」「無難に振る舞おう」なんていう打算などかけらも感じられないのです。

「なんて人物がJCには居るんだ!!」

驚きと、嬉しさと、頼もしさと、何より「青年会議所の可能性」を心底感じさせてくれました。なにより、この私がこんなに熱く書いているんですから、推して知るべし、です(^^)。京都に来て本当に良かったと思いました。理事長としてこのアリーナ席(^^)で聞けたことにも感謝です。

 

終わって周りをみると、あら、他の理事長さんもみんな感動して泣いているじゃないか!無理して我慢せず、泣いちゃえば良かったかな。

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京都国際会館にて。独創的なデザインの建物。7年の間に「建物好き」になっていた私はちょっぴり興奮。

 

 

 

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