JC、入りません?(5)

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 はい、もう、すみません。単なる回顧録ですね、これ。開き直って書きます。

 この年、私が就いた副理事長という役職は「委員長と理事長の間をうまく取り持つ中間管理職」とでも言いましょうか。実際には委員長経験者がなることが多いので、委員長のアドバイザー的な役割も担うことが多いです。

 さて、初めて「副理事長職」に就いた私ですが、基本的に委員長にすべてを任せ、その方向が理事長の方針とずれてきたときだけ助言しようと考えていました。「結構楽できるかな」と高をくくっていました。
 ところが、いざ始まってみると、委員会が思うように動いていかないんです。地道に積み上げることの大切さを学んだはずなのに、それがなかなか実践できない。執行部会議では「何やってるの?」的な視線を受け、委員会であれこれ指示するもののなかなかうまくいかず、企業の中間管理職と同じく、理事長と委員長の間でもがき苦しんだ一年でした。

 ま、楽しようとしていたんで、バチが当たったんですね。泥まみれになる覚悟がなかったんです。この数年、自分としてはそこそこ苦労をしてきたつもりだったので、今年ぐらいは楽したかったんです。そんな中途半端な気持ちがいろんなところに表れていたんだと思います。傲慢さだったり、押しつけだったり。

 で、精神的に疲れ果ててしまいまして、翌年は財務理事のオファーをいただいたので二つ返事で受けさせてもらいました。委員会メンバーではなく、また、副理事長のように委員会を担当するわけでもない、比較的時間に余裕がある役職です。時の理事長、野島先輩は私の疲れた様子を見て、この役職にしてくれたのでしょう。副専務も兼任してまして、一応総務付きではありましたが、委員会においては必要最低限のことしかしませんでした。実質上、初めての「スリープ」でした。LOMは創立30周年という節目の時だというのにスリープ・・・甘ったれてますね。

 でも、この一年は本当に有り難かったです。いろんなことを考えることができました。JCって一体なんだろう。本当に地域に必要とされているのかな?家族と仕事とどっちが大切なんだろう?これからどこに向かうのか?禅問答のようにたくさんの問いを自らに投げかけ、あれやこれやと考えてみました。時々、そんな思いをメンバーと話して、「なんだ、みんなそう思っているんだ」と安心したり。

 そしてその翌年、再度副理事長を務める機会をいただきました。一年間、自分なりに考えたことがどこまで通用するのかやってみようと思いました。今度は、高みの見物をするのではなく、委員会の一メンバーのつもりで関わろうと決意しました。

 委員長の田村君は初めての委員長職。JCのことは元々あまり好きではないのですが「文句を言う前に一度委員長をやってみてそれから判断しよう」という理由で委員長に志願した珍しい委員長です。
 彼の持論は「楽しくなければJCじゃない」でした。私は「楽しいだけじゃJCにならない」と思っていました。でも、それを押しつけては前回の二の舞ですから、まずはその方向で進んでみようと。どこかで壁にぶつかったときに自分の意見を述べても遅くはないだろうと。

 ただ、委員会だけはしっかりと隔週でおこなうことをお願いしました。不定期ではなく、曜日を決めて、メンバーもなるべくその曜日に合わせるようにスケジュールを調整してくれ、と。成否の鍵は委員会の幹事が握っています。幸いにしてこの委員会には新人ながら抜群の働きをして下さった名幹事がいたんです。それが、岡田君でした。飲み込みが恐ろしく早く、「ということは、ここで委員会を開いて決めておかないとまずいですね」と新人とは思えないような提言をいつもしてくれました。

 田村委員長の「楽しく!」という思いは、次第に委員会に伝わり、出席率も上がり、メンバーのテンションも上がり、ひとつのチームとしてまとまりを見せてきました。余談ですが、この委員会の懇親会は「男祭り」と呼ばれていて、アホみたいに盛り上がるんですが、それもチームの結束を強めたように思います。べろべろに酔っぱらいながも、本当にいい顔している委員会メンバーを見て、「ああ、こういう委員会にしたかったんだよ・・・」と一人感激して泣きそうになっていました。
 
 さて、来年度の理事長についてみんなが気にする時期がやってきました。 ここまで読んで下さった方には、おわかりいただけるかと思いますが、私は理事長になる気はさらさらありませんでした。もう十分苦労したし、修行もさせてもらったし、これ以上、辛い思いはしたくないというのが正直な気持ちでした。
 でも、この委員会で活動しているうちに、なんだかとても自信が湧いたんです。自分の考えはそれほど間違っているわけじゃない。この方向性で福生JCが進んでもいいんじゃないか。
 そして、苦労もひっくるめていろんな経験をさせてもらった福生JCに恩返しをすべき年なのかもしれないとも感じました。こういうと本当に偉そうで反感買うと思いますが、「自分が今まで『嫌だ』と感じた部分を理事長になって改革することで、後輩たちがやりやすいLOMになるんじゃないか。それが恩返しになるんじゃないか」って勝手に思い始めてたんです。ホント、ずうずうしい(^^)。

 4月に第二子が生まれ、カミさんには「正直、もう一年待ってもらえると・・・」と言われましたが、よくよく話し合い、最後は納得してもらい、理事長に立候補することにしました。(つづく)

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